※ネタばれを含みますのでご注意ください

ストーリー解説



ノロイと神社


 神社は人がそれぞれの想いを祈るため訪れる場所であり、

最も人の想いが集まりやすい場所です。人の想いが集まり、

形となったのが作中のノロイという存在です。つまりノロイとは

祈りのことなのです。




夢蜘蛛の八女


 蜘蛛を操る彼女は人を夢に閉じ込めるノロイです。

彼女は愛されず必要とされない寂しさから生まれ

ました。彼女は寂しい人の心につけ込み、望みを叶える

事で他者からの愛を得ようとします。

彼女について作中であまり触れていません。

そのため、彼女が何者であったのかという疑問を

持たれている方も多いかと思います。

彼女について深く言及しなかったのは他のノロイと区別

をしないためです。

 彼女だけでなく他のノロイの経緯についてもほとんど

言及していません。それはぜひプレイされた方自身に

それぞれのノロイがなぜ生まれなければならなかったか

想像して頂きたいと考えたからです。




ハチと他のノロイの違い


八女が幸せな夢に閉じ込める事で真白の望みを叶えよう

とするのに対し、ハチは想いを伝える事の大切さを説く

ことで真白に積極的な行動を促しました。

ここから見ても、ハチは他のノロイとは違います。

ハチは子供をあらゆる不幸から守るために生まれました。

そのため父性も母性も持ち合わせています。

ハチと他のノロイの決定的な違いは、自分のためだけの

祈りから生まれるか、他者のための祈りから生まれるか

ということです。もちろんハチは後者です。

自分のためだけの祈りは、自らの欲望を満たすためだけ

に働き、他者を顧みないのです。




ハルの気持ち


ハルは寂しさから成仏できずにいた女の子幽霊です。

ハルの正体とはそれ以上でもそれ以下でもなく、

彼女について深読みしても意味はありません。

BAD ENDでハルは寂しさから八女につけ込まれてしまい、

相手の気持ちを無視した行動に走ってしまいます。

ハルが寂しさを感じず、真白とハチを思いやる心を持ち

続けることができればTURE ENDを迎えられます。




シロノノロイのはじまり


真白が神社で「お父さんと一緒にくらせますように」

と祈るシーンから、八女が動き始めます。まず真白を

二重世界に引きずり込むために魂と体を分離し、魂を

ノロイ達に盗み去らせることで、魂を拡散させます。

こうして真白の魂を得て力を強めたノロイ達が出現し、

八女は真白を眠りに誘い、夢の中で願いを叶えよう

とします。ちなみにBADでハチが眠っているのは八女に

心の弱さを見せ、つけ込まれてしまったからです。




これホラーちゃうやん(笑)


すみません、分類する時に困ってしまいました。

見た目だけならならホラーっぽいのですが…。

ファンタジーとホラーチックの間だと思います。

もはや分類はノロイゲーです。ででででーん。




シロノノロイが生まれた経緯


私がシロノノロイのストーリーを考えたきっかけは

私自身、身近な人の身に不幸が降りかかった際に、

ただ祈ることしかできなかったからです。

人は気づけば自分のことで精一杯になり家族や友達、

大切な誰かの心をなおざりにしてしまいます。そして

事が起こってから、そのことに気づいて後悔をします。

その時、私は自分のためではなくもっとその人を想い、

その人のために生きることができていたらと思いま

した。

いつの時代も人は大切な人のために祈ってきました。

人のために祈るのはそれだけその人を大切に思うか

らです。時に祈りが無残に引き裂かれてしまうこと

もありますが、それでも人は祈ることをやめません。

私はその心が何より大切なものだと考えました。

シロノノロイを通して、家族や友達のことを大切に

感じててくださればいいなと思っています。








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